R5特定建築基準適合判定資格者講習の考査問題解説⑨

ルート2主事試験過去問

3年に一度実施される特定建築基準適合判定資格者講習があります。講習を受けて、最後の終了考査に合格すると、特定建築基準適合判定資格者として、建築基準法第6条の3第1項ただし書きにある特定構造計算基準に適合するかどうかを審査することができます。

その過去問が日本建築防災協会のHPに掲載されているのですが、解説がないため解答案を作成してみようと思います。

講習の受講案内のリンク 日本建築防災協会HP

特定建築基準適合判定資格者講習|(一財)日本建築防災協会|建築物の防災並びに維持管理制度・技術の調査・研究。資格講習、耐震チェックプログラムの紹介。 (kenchiku-bosai.or.jp)

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令和5年度 問9

ルート2で耐震計算された鉄筋コンクリート造建築物に対して、法第6条の3第1項ただし書の規定による審査を行う場合について、次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.ルート2-1において、構造耐力上主要な部分でないそで壁が取り付く柱のせん断補強筋比が0.3%以上であることを確認した。
2.ルート2-1の壁量・柱量の計算において、長さが45cm未満のそで壁の水平断面積が、耐力壁の断面積Awに算入されていないことを確認した。
3.ルート2-2において、構造耐力上主要な部分であるそで壁の厚さが15cm以上であることを確認した。
4.ルート2-2において、構造耐力上主要な部分であるそで壁の配筋が複配筋で、かつ、せん断補強筋比が0.4%以上であることを確認した。

【過去の考査問題の出典】

出典:令和5年度 特定建築基準適合判定資格者講習 修了考査結果 2.考査問題 から引用しました。

令和5年度 特定建築基準適合判定資格者講習 修了考査結果|(一財)日本建築防災協会|建築物の防災並びに維持管理制度・技術の調査・研究。資格講習、耐震チェックプログラムの紹介。 (kenchiku-bosai.or.jp)

解答(案)

解答は、1(最も不適切なもの)。

RC造ルート2の「柱・耐力壁・そで壁の構造規定」のせん断補強筋比などの数値を、正確に押さえているかを問う問題です。

ルート2-1:柱のせん断補強筋比 0.3%以上/構造耐力上主要でないそで壁が取り付く柱のせん断補強筋比 0.4%以上/耐力壁のせん断補強筋比 0.4%以上
ルート2-2(2-1に加え):そで壁の厚さ 15cm以上/そで壁の配筋は複配筋/そで壁のせん断補強筋比 0.4%以上
(R5講習テキスト RC-p.7、昭55建告第1791号第3第一号ロ)

解説

1.✕(不適切)👉 これが正答
そで壁が取り付く柱(構造耐力上主要でないそで壁)のせん断補強筋比は0.4%以上が必要です。本肢は0.3%としており誤り。0.3%は“ふつうの柱”の値で、そで壁が取り付く柱(短柱になりやすい)はより厳しい0.4%以上が求められます。ここを混同させるひっかけです。(R5講習テキスト RC-p.7)

2.〇(適切)
長さ45cm未満のそで壁は、耐力壁の断面積Awに算入できません。算入していないことの確認は適切です。(R5講習テキスト RC-p.5)

3.〇(適切)
ルート2-2では、構造耐力上主要なそで壁の厚さは15cm以上が必要。適切です。(R5講習テキスト RC-p.7・p.10)

4.〇(適切)
ルート2-2では、構造耐力上主要なそで壁は複配筋とし、せん断補強筋比0.4%以上が必要。「0.4%以上」は過大ではなく、まさに正規の値です。適切。(R5講習テキスト RC-p.7・p.10)

ポイント

  • そで壁が取り付く柱は、ふつうの柱(0.3%)より厳しい「0.4%以上」。ここの混同が最大のひっかけ。
  • 耐力壁・構造耐力上主要なそで壁のせん断補強筋比も0.4%以上
  • ルート2-2は2-1の規定に加え、そで壁の厚さ15cm以上+複配筋。長さ45cm未満のそで壁はAwに算入しない。

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