3年に一度実施される特定建築基準適合判定資格者講習があります。講習を受けて、最後の終了考査に合格すると、特定建築基準適合判定資格者として、建築基準法第6条の3第1項ただし書きにある特定構造計算基準に適合するかどうかを審査することができます。
その過去問が日本建築防災協会のHPに掲載されているのですが、解説がないため解答案を作成してみようと思います。
講習の受講案内のリンク 日本建築防災協会HP
特定建築基準適合判定資格者講習|(一財)日本建築防災協会|建築物の防災並びに維持管理制度・技術の調査・研究。資格講習、耐震チェックプログラムの紹介。 (kenchiku-bosai.or.jp)
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令和5年度 問13
鉄骨造建築物の構造計算に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.一様曲げを受けるはりの曲げ材の座屈の許容応力度は、逆対称曲げを受けるはりの曲げ材の座屈の許容応力度よりも小さい。
2.角形鋼管柱の圧縮材の座屈の許容応力度は、有効細長比には依存し、幅厚比には依存しない。
3.圧縮力を受ける筋かいの座屈耐力の計算には、端部接合部のボルト孔による断面欠損を考慮しなくてもよい。
4.水平移動が拘束されていないラーメンの柱材の座屈長さは、精算を行わない場合はその層の高さとしてよい。
【過去の考査問題の出典】
出典:令和5年度 特定建築基準適合判定資格者講習 修了考査結果 2.考査問題 から引用しました。
解答(案)
解答案は、4
水平移動非拘束のラーメン柱の座屈長さは、精算しない場合は階高以上(K>1.0)とする必要があります。
解説
1.〇(適切)
一様曲げの方が逆対称曲げよりも横ねじれ座屈に対して厳しく、許容応力度は小さくなる(修正係数Cの違い)。
2.〇(適切)
角形鋼管柱の許容圧縮応力度fcは細長比のみで定まり、幅厚比は局部座屈の判定に用いる別の指標。
3.〇(適切)
圧縮材の座屈耐力計算は全断面積を用いるため、ボルト孔の欠損は考慮不要。
4.✕(不適切)
水平移動が拘束されていないラーメン柱の座屈長さは、精算しない場合は階高(K=1)以上、通常K=2.0等を用いる必要がある。
■ポイント
柱の座屈長さは、水平移動の拘束有無で大きく異なる(K=1 or K>1)点に注意。
※本記事の解答案は管理人による推定であり、誤りがある可能性があります。
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