一級建築士の講座はなぜ高額?費用を全部調べました【学科は10万円以下でも戦えます】

一級建築士試験

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「よし、一級建築士を取ろう」

そう決めて資格学校のサイトを開いた瞬間、手が止まった。

——そんな経験、ありませんか。

私も、そうでした。

こんにちは。構造設計をしていた一級建築士です。私は日建学院に通って一級建築士に合格しました。当時のことを思い出すと、講義の質にも、教材にも、まったく不満はありません。ちゃんと合格させてもらいました。

ただ、20代のあなたに同じ道をそのまま勧められるかというと、少し話は別です。

なぜなら、あの金額は、20代の社会人にとって「決断」というより「覚悟」だからです。

この記事では、各社の受講料を実際に調べて全部並べたうえで、次のことをお伝えします。

学科試験に限れば、自分で勉強を進められる人なら、10万円以下の講座でも十分に戦える。

※金額はすべて2026年8月7日時点で各社の公式サイトを確認したものです。キャンペーンや年度で変わりますので、申し込み前に必ずご自身で最新の金額をご確認ください。


まず、実際の金額を全部並べます

ごまかさずに、そのまま書きます。

スタディング(オンライン専業)

コース受講料(税込)
学科対策コース79,800円
学科・製図総合コース99,000円(※キャンペーン価格 88,000円)
製図対策コース55,000円
製図添削オプション44,000円

TAC(通信・ビデオブース)

学科本科生受講料(税込)
通常価格429,000円
早割(期間限定)280,000円〜352,000円
アンダー25割引308,000円

TACには25歳以下を対象とした割引があります。この記事を読んでいる方の多くが対象になるはずですので、後ほど詳しく触れます。

日建学院(通学+映像講義)

コース受講料(税込)
学科本科コース(約8ヶ月・通学)770,000円(学生 693,000円)

総合資格学院・全日本建築士会

この2つには、共通点があります。

どちらも、公式サイトに受講料が載っていません。

総合資格学院は学科・設計製図あわせて10種類近いコースを用意していますが、金額は資料請求か問い合わせをしないと分かりません。全日本建築士会も同様に、公式サイトでは講座の案内はあるものの、受講料は資料請求か電話での問い合わせが必要です。

インターネット上にはいくつか金額が出回っていますが、公式に発表された数字ではありませんので、この記事では金額として扱いません。

そして、試験そのものの費用

項目金額
受験手数料17,000円(非課税)
事務手続き手数料クレジットカード 281円/コンビニ 225円

「渋ってしまう」のは、あなたが弱いからではありません

ここまでの数字を見て、どう感じましたか。

79,800円と、770,000円。

同じ「一級建築士の学科講座」なのに、約10倍の開きがあります。

そして総合資格学院や全日本建築士会にいたっては、いくらかかるのかを知るために、まず資料請求をしなければなりません。

20代の社会人にとって、これはかなりの心理的ハードルです。

  • 手取りからやりくりして、貯金はやっと数十万円
  • 奨学金の返済が残っている人も少なくない
  • 「資料請求したら営業の電話が来るのでは」という不安
  • そもそも、いくらかかるのか分からないものに、問い合わせをする勇気が出ない

その結果、どうなるか。

「今年はやめておこう」

——これが、いちばんもったいない結論です。

申し込みを渋っている間に過ぎていく1年は、20代にとって、お金よりもずっと価値のある1年だからです。

だからこの記事では、「お金がないから今年は見送る」という選択肢を、あなたの中から消すことを目標にします。


なぜここまで高額になるのか?何にお金を払っているのか

金額の差には、ちゃんと理由があります。感情論ではなく、中身の話をします。

大手資格学校の受講料に含まれているもの

  • 教室・自習室という「物理的な場所」
  • 決まった曜日・時間に通うという「強制力」
  • 講師に直接質問できる環境
  • 一緒に受験する仲間の存在
  • そして何より、設計製図の添削指導

オンライン講座(スタディング)の受講料に含まれているもの

  • スマホで見られる映像講義
  • 過去問演習システム
  • テキスト(Web中心)

つまり、大手校の金額の大部分は、「教材」ではなく「環境」と「管理」と「製図の添削」に対して支払っています。

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい分かれ道です。

その「環境」と「管理」が必要かどうかは、人によって違うのです。


20代なら、まず「年齢割引」と「早割」を確認してください

高額な講座を検討する場合でも、定価で払う必要はないかもしれません。

たとえばTACの学科本科生には、アンダー25割引があります。25歳以下であれば、通常429,000円のところ308,000円。12万円以上の差です。

さらに、多くの資格学校が早期申込割引(早割)を設けています。TACの場合、早割を使うと280,000円まで下がるケースがあります。

つまり、

  • 年齢が若いこと
  • 早く申し込むこと

この2つは、それ自体が値引きの理由になるのです。

「高いから無理だ」と思ってサイトを閉じる前に、割引欄だけは必ず見てください。金額の印象が変わることがあります。

※割引の内容・期限は年度によって変わります。必ず各社の公式サイトでご確認ください。


学科と製図は、まったく性質の違う試験です

一級建築士試験を「ひとつの試験」として考えると、判断を間違えます。学科と設計製図は、必要なものがまるで違います。

学科試験設計製図試験
形式四肢択一(マークシート)図面+記述
正解ある(明確)一つではない
必要なこと知識の量と、過去問の反復作図の速度・エスキスの型・減点されない作法
独学の可否やりようがあるかなり厳しい
他人の目なくても進められる添削がないと自分の欠点に気づけない

学科は「正解のある試験」です

学科試験は、過去問を軸に、法令・構造・計画・環境設備・施工の知識を積み上げていく試験です。

覚えるべきことは膨大ですが、やることは明確です。そして何より、自分で答え合わせができます。

「今日の自分は、昨日より進んだか」が自分で判定できる試験は、独学と相性が良い試験です。

製図は「他人の目がないと詰む試験」です

一方で設計製図は、自分の図面のどこが減点されているのか、自分ではほぼ分かりません

作図スピードも、エスキスの型も、独学だと「自己流の間違い」に気づかないまま本番を迎えることになります。

ここは、お金を払って他人の目を入れる価値が、はっきりとあります。


結論:学科は、自走できる人なら10万円以下で戦えます

以上をふまえた、私の結論です。

学科試験については、自分でスケジュールを立てて勉強を続けられる人であれば、スタディングのようなオンライン講座の内容で十分に戦えます。

理由は3つです。

1. 学科で必要なのは「教材の豪華さ」ではなく「回した回数」だから

過去問を何周したか。間違えた問題を潰したか。学科の合否を分けるのは、ほぼこれです。豪華な教室も、映像講義の画質も、ここには効きません。

2. スマホで進められることが、社会人には決定的に効くから

20代の実務は、想像以上に時間が取られます。定時で帰れる日ばかりではありません。

「決まった曜日の19時に教室にいる」ことが前提の講座は、続けられなければ、どんなに高くても価値がゼロになります。

一方、通勤電車・昼休み・寝る前の15分で進められる講座は、忙しい時期でも学習が途切れません

3. そして何より、金額のハードルが低いこと自体が価値だから

79,800円なら、「今年はやめておこう」とはなりません。

始められることは、それ自体が大きなアドバンテージです。

費用のイメージ

進め方学科製図
オンライン中心スタディング 79,800円必要に応じて追加(55,000円〜)
中間(通信)TAC 280,000円〜別途
通学日建学院 770,000円〜別途

「学科はオンラインで突破し、製図で必要に応じてお金をかける」

——これが、20代の資金力で一級建築士を取りにいく、いちばん現実的な組み立てだと私は考えています。

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スタディング 一級建築士講座/学科対策コース 79,800円(税込)

この記事で比較した中で、学科だけを最小の費用で押さえられる選択肢です。実際のコース内容と最新の金額は、公式サイトでご確認ください。

スタディング 一級建築士講座を見る


ただし、大手校が正解な人もいます

安いほうがいい、という記事にはしたくありません。

私自身が日建学院で合格した人間ですし、大手校の合格実績は本物です。以下に当てはまる方は、迷わず大手校を選んだほうがいいと思います。

大手校を選ぶべき人

  • 一人だと勉強が続かない自覚がある(これがいちばん大事です)
  • 決まった時間に通う強制力がないと、後回しにしてしまう
  • 分からないところを、その場で人に聞きたい
  • 会社が受講料を補助してくれる(後述します)
  • 設計製図から本気で仕上げたい

オンライン講座が向く人

  • とにかく手元の資金が少ない
  • 残業が多く、決まった曜日に通える保証がない
  • 自分でスケジュールを立てて進めた経験がある
  • 通勤時間が長い(ここが最大の武器になります)
  • まずは学科だけ突破したい

「自分は前者だ」と思ったなら、無理せず大手校を検討してください。続かない講座は、安くても高くつきます。


もし私が20代に戻ったら、こうします

正直に書きます。

私が今20代で、貯金が数十万円しかない状態で一級建築士を目指すなら、1年目は、迷わずオンライン講座で学科に挑みます。

理由は、「まず土俵に上がる」ことがすべてだからです。

数十万円の受講料を工面できるまで待っていたら、その間に何年も過ぎてしまいます。20代の1年は、そんなに安くありません。

そして学科を突破できたなら、そのときに改めて、製図にお金をかけるかを考えます。学科合格という結果が出ていれば、その投資は迷わずできるはずです。

順番の問題なのです。


申し込む前に、これだけは確認してください

1. 会社の資格取得支援制度

設計事務所・ゼネコン・ハウスメーカー・官公庁など、受講料の補助制度がある職場は少なくありません

「うちにはないだろう」と決めつけず、就業規則を確認するか、総務に聞いてみてください。全額補助されるのに、知らずに自腹で払っていた——という話は本当によくあります。

2. 年齢割引・早期申込割引

前述のとおりです。20代であることは、それ自体が値引きの理由になります。

3. 教育訓練給付制度の対象かどうか

厚生労働省の教育訓練給付制度の対象講座であれば、受講料の一部が支給される場合があります。

対象になるかどうかは講座・年度によって異なりますので、各社の公式サイトとハローワークで必ずご確認ください。

4. 受験申込の時期を逃さないこと

講座選びで悩んでいるうちに、肝心の受験申込の期間が終わってしまうのがいちばんもったいないパターンです。

受験手数料は17,000円。まず受験申込のスケジュールを押さえてから、講座を選んでください。


まとめ

  • 一級建築士の学科講座は、79,800円から770,000円まで約10倍の開きがある(2026年8月時点)
  • 総合資格学院と全日本建築士会は、公式サイトに価格の掲載がない
  • 大手校の金額の多くは、教材ではなく「環境」「管理」「製図の添削」への対価
  • 20代なら年齢割引・早割を必ず確認(TACのアンダー25割引で12万円以上変わる)
  • 学科は正解のある試験なので、自分で進められる人なら10万円以下のオンライン講座で十分に戦える
  • 製図は他人の目が必要な試験なので、ここはお金をかける価値がある
  • 一人だと続かない自覚がある人は、素直に大手校を選んだほうがいい
  • 会社の補助・教育訓練給付を確認してから申し込む

金額を見て手が止まってしまった方に、いちばん伝えたいのはこれです。

「受講料が高いから、今年は見送る」という選択だけは、しないでください。

学科なら、8万円で今日から始められます。

まずは土俵に上がりましょう。応援しています。

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今日から始めるなら

スタディングの学科対策コースは79,800円(税込)。数十万円の受講料を用意できるまで待たなくても、学科の勉強は今日から始められます。

スタディング 一級建築士講座を見る


あわせて読みたい

参考にした情報

  • スタディング 一級建築士講座 公式サイト(2026年8月7日確認)
  • TAC 一級建築士 学科本科生 公式サイト(2026年8月7日確認)
  • 日建学院 1級建築士 学科本科コース 公式サイト(2026年8月7日確認)
  • 総合資格学院 1級建築士 講座一覧 公式サイト(2026年8月7日確認)
  • 一般社団法人 全日本建築士会 公式サイト(2026年8月7日確認)
  • 建築技術教育普及センター「令和8年 一級建築士試験 日程等」

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