3年に一度実施される特定建築基準適合判定資格者講習があります。講習を受けて、最後の終了考査に合格すると、特定建築基準適合判定資格者として、建築基準法第6条の3第1項ただし書きにある特定構造計算基準に適合するかどうかを審査することができます。
その過去問が日本建築防災協会のHPに掲載されているのですが、解説がないため解答案を作成してみようと思います。
講習の受講案内のリンク 日本建築防災協会HP
特定建築基準適合判定資格者講習|(一財)日本建築防災協会|建築物の防災並びに維持管理制度・技術の調査・研究。資格講習、耐震チェックプログラムの紹介。 (kenchiku-bosai.or.jp)
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令和2年度 問17
ルート2の耐震計算に関する用語の説明のうち、最も不適切なものはどれか。
- 径厚比とは、円形鋼管において、板厚に対する直径の比率のことであり、その値が大きいほど局部座屈しやすい傾向を示す。
- 偏心率とは、各階の平面的な剛性の偏りを表す数値であり、その値が大きいほどねじれ振動が生じやすいことを示す。
- 剛性率とは、各階の剛性の鉛直方向の偏りを表す数値であり、その値が大きいほど変形しやすい階であることを示す。
- 有効細長比とは、圧縮材の断面二次半径に対する有効座屈長さの比率のことであり、その値が大きいほど座屈しやすいことを示す。
【過去の考査問題の出典】
出典:令和2年度 特定建築基準適合判定資格者講習 修了考査結果 2.考査問題 から引用していました。現在は、考査問題は公表されておりませんが、結果は公表されております。
解答(案)
解答案は、3
解説
- 2020年版 建築物の構造関係技術基準解説書(以下 黄色本)p620、付録1-2.4[具体的計算方法](1)ⅲ)③、適切。
- 令第82条の6第二号、テキスト共通-p8、1.3(5)a)、適切。
- 令第82条の6第二号、テキスト共通-p8、1.3(4)a)剛性率が小さい方が変形や損傷が集中するため、不適切。
- 黄色本p541、9.2.1(3)、H13国交告第1024号第1表1、適切。
最後にルート2主事試験に持ち込み可能な図書の紹介
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修了考査時に持込可能な図書なので、考査時までに購入しておくのがおすすめです。
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