(一財)建築行政情報センター及び(一財)日本建築防災協会で編集、「2025年版 建築物の構造関係技術基準解説書」が、全国官報販売協同組合から発行されました。
7月4日現在、とても売れているみたいで、一部品切れになっているみたいです。
1. はじめに
- 建築設計者・構造設計者にとってのバイブル的な存在である「建築物の構造関係技術基準解説書」。
- 2025年版が2025年6月30日に刊行されました。
- 背景:近年の建築基準法の改正(四号特例の縮小、省エネ義務化対応等)により、構造分野でも大きな見直しが行われたためです。
2. 書籍情報
- 書籍名:建築物の構造関係技術基準解説書(2025年版)
- 発行:一般財団法人 建築行政情報センター・一般財団法人 日本建築防災協会
- 発売日:2025年6月30日
- ページ数・ISBN:9784864583589
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3. 構造計算の必要な建物の範囲が変更されました
● 法改正
- 令和7年4月施行の法改正を反映
- 特に木造建築物の規定の大幅改正、構造計算ルートの見直し
● 木造に関する改正
- 2階建て、500㎡までは、構造計算が不要(簡易的な方法=仕様規定で済んでいた)だったけど、300㎡超から許容応力度計算が必要になりました。
- 今まで500㎡までのものが、壁量計算等で済んでいたことが、すごかったのかもしれません。
● 鉄骨造の構造計算ルート1-3ができた
- 建築基準法第20条第1項第2号の範囲が、高さ13mから16mに変更されたため、ルート1ー1、1-2に加えて、ルート1-3ができました。
- ルート1-3の範囲は、階数3階以下、高さ16m以下、面積500㎡以下が範囲となります。
- ルート1-2の条件に加えて、筋交い応力の割り増し、層間変形角を1/200以下にすることなどが追加されています。
- 平19国交告第593号が改正され、第一号ハに追加されています。
5. おわりに
- 実務に即した内容で改訂された2025年版は、今後の設計業務に欠かせない一冊。
- 新旧の比較や改訂解説をまとめた記事も今後追記予定。
- 今のうちに入手し、申請業務に備えましょう。
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