音声プラットフォームVoicyの日経の本ラジオで紹介されていた”自分の親に読んでほしかった本”が気になり、読んだ感想は、子育て中の私にはとても参考になる一冊でした。
本を知るきっかけ
音声プラットフォームVoicyの日経の本ラジオを家の草むしり中にたまたま聞きながら、作業していたところ、この”子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本”、著者フィリッパ・ペリー、高山 真由美 訳を、2024年2月5日、7日、9日の3回に分けて、編集者の宮崎志乃さんをゲストに迎えてお話しされてました。そこで、興味を持ち読んでみました。
過去は私たち(と、子どもたち)を攻撃する
第1章の子育ての遺産は連鎖するの最初のセクションにある内容で、娘はジャングルジムに登り身動きが取れなくなった。
母親は、娘を見て降りられないふりをして、娘がふざけていると思い、自分で降りるように怒鳴った。
娘は結局1人で降りた。しかも、母は腹を立て拒絶し、娘は大泣きした。
その行動は、母親の過去の体験からそうさせていることが書かれており、ハッとさせられた。
”過去は私たち(と、子どもたち)を攻撃する”を読んで、思い違いの一例としてとても参考になり、興味を惹かれる部分でした。
”大事なのは、コミュニケーションの回線を開いておくこと”
子どもが話せる相手になる(p96)に
”大事なのは、コミュニケーションの回線を開いておくこと”が書いてあります
子どもが言ったくだらないことをくだらないとはねつけることなく子どもが落ちつくまで一緒にいること
はねつけると、子どもは「くだらない」ことを言わないように口を閉ざすだけでなく、大事なことまで言わなくなる。親にとってはくだらないと明らかでも、子どもにとってはどうか・・・
コミュニケーションを封じることがとても危険になる
本を読んでいただくと、はっとさせられると思います。
”子どもは中身より箱が好き”
p223の遊ぶことの意味の中のp225に人は30種類のチョコレートより、6種類のチョコレートを選び、かつ、満足度も高いということが書かれてました。どこかでも読んだ内容で、人は選択肢が多い場合より、ある程度限られた選択肢から選んだ方が満足度が高いことなのですが、知っているうれしさもありました。
その次に書いてある西欧の平均的な子どもは、150以上のおもちゃをもち、さらに毎年70個を新たにもらう・・・しかも、買い与えるのは、両親で、そうすれば親が相手をしなくても勝手に遊んでくれる・・・私も同じことをしてしまっている?と思い当たり、ちょっとショックを受けました。
タイトルの”子どもは中身より箱が好き”は、遊ぶことの意味の中のp224に2歳の娘の誕生日に多くの与えられたおもちゃより、おばの1人がくれたレモンの形をしたレモンジュースのプラスチックのボトルをあげ、一番気に入ったというお話で、子どもにはたくさんのおもちゃは必要ないと書かれた部分の紹介でした。
”子どもが嘘をつくとき”
中学校の校長が保護者説明会で、親全員の顔を見まわし「あなたのお子さんは、あなたに嘘をつきます」・・・「親の仕事は、そんなことでいちいち大騒ぎをしないことです。」という記載がありました。
内容は、私の下手な説明よりも書籍を読んでいただきたいのですが、私はこの内容を読んで、自分の娘がその歳になったとき、これを思い出して、楽しむことができるだろうかと思いました。
私は本を読むのがとても遅いので、2週間かかって読み終えました。350ページあり、内容が読みなれていないのと、他の本に比べて文字が小さく、びっしり書いてあるので、読むのにとても苦労しました。また、文章もすこし表現が難しく感じました。子ども向けにひらがなで書いてある部分と漢字が苦手な私には、難しい漢字が少し多い印象を受けました。興味をお持ちになった部分を読むだけでもとても参考になる本だと思いますので、おすすめできる一冊です。
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