頭のいい人が問題解決をする前に考えていること を読んだ

福島県立医科大学の教授でいらっしゃる下村健寿先生が書かれた本で、地元の方が書かれている本だったので興味を持ち読んでみました。とても面白そうなタイトルに惹かれ読んで、問題解決に役立つ一冊でした。

本を知るきっかけ

地方紙で下村健寿先生の著書の紹介の記事を拝見し、こういう人がいるんだ・・・と知り、そのまま著書を検索。そこでタイトルに惹かれ、興味を持ち読んでみました。

興味を持った内容は

  • 1冊のノートにあらゆる情報を時系列で記録する(3章 p113)
  • 「フレームシフト法」を用いた情報インプット術(3章 p125)
  • 記憶研究の世界的権威が提唱する「メンタル・タイムトラベル」(5章 p154)

3章以降に印象に残った内容が多かったです。

1冊のノートにあらゆる情報を時系列で記録する

”スキミングノートをつくる・・・1冊のノートにあらゆる分野の情報を「時系列で」記録する”という部分があります。スキミングの解説はp95にあって速読法のなかで唯一有効な速読法と判定したのが、「スキミング」といわれる方法と書かれています。本のページのなかから「有効な情報が書かれている部分」を読者が見つけ出し、その部分をきちんと読むことによって本のなかの大事な情報のみを脳に入力する方法ですと説明されています。

学生時代のノートを科目ごとに分けていたものを、抵抗を感じるかもしれませんが・・・と前置きをおいたうえで、分類することなくすべての情報を1冊のノートに時系列で記録することです・・・とありました。

理由は、「情報は海馬に、時系列で一時保存される特性がある」とのことでした。

とはいえ、科目別にノートをとっていた私からするととても抵抗を感じましたが、新しい発見でした。

「フレームシフト法」を用いた情報インプット術

この本の(p127)に図7がある。

”人は、物事を見るときに「ひとつの視点」を通して見ています。この視点のことを、フレーム(額縁)といいます。多くの人は、このフレームをひとつ持っており、絶対的に正しいと無意識に思ってしまいます。つまり、フレームを固定してしまい、物事を一方向からしか捉えられなくなっているのです。”

この、ページのあとに図7があり、見る方向を変えると、丸が四角に変わる絵があります。とても分かりやすい説明で、とてもはっとさせられる部分でした。

記憶研究の世界的権威が提唱する「メンタル・タイムトラベル」

記憶研究の世界的権威が提唱する「メンタル・タイムトラベル」で、”過去のエピソード記憶を思い出しているとき、人の脳はそれを体験しているかのように活性化していることがわかりました。”とp157に記載してあり、そのあとに”心的時間旅行は過去だけではなく未来にもいける”と書いてあり、とても面白い部分だと思いました。未来を想定し、自分の目指す「目標となる将来の姿を定める必要があるという部分もいいと思いました。そのあとに書いてあるアクションチャートもやってみるのもおすすめだと思います。

私は本を読むのがとても遅いので、1週間かかって読み終えました。240ページあり、文字も少なめで読みやすい、おすすめできる一冊です。

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